第71回西日本生理学会 開催報告

日  時:令和2年11月6日(金)・7日(土)

場  所:オンライン開催(Zoom)

当番幹事:九州大学大学院医学研究院 今井 猛

参加登録者:83名

演題数:29題

 

第71回西日本生理学会は、九州大学を当番校とし、当初は福岡市・九州大学病院キャンパス百年記念講堂にて開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う制約を考慮し、オンライン開催とした。会場のキャンセル料がかからなかったこともあり、参加費は無料とした。ほぼ例年通り、83名の参加登録と、29題の演題登録(うち九州奨励賞審査対象2題、学部学生演題4題)があった。

学会1日目の冒頭では、37歳以下の若手研究者や学生を対象とした「日本生理学会九州奨励賞」の審査セッションを行った。5名の審査委員の厳正なる審査の結果、中富千尋氏(九州歯科大学 生理学分野)の「動物行動実験を用いた食感認知研究の可能性に挑む」が受賞となった。もう1名の発表者の内容も質の高い内容であり、僅差での決定となった。総会では評議員会での決定事項の報告、次回西日本生理学会の案内(幹事の熊本大学富澤一仁先生から)があった。次回(第72回)は令和3年度11月5日(金)、6日(土)に熊本市民会館シアーズ夢ホールにて開催予定である。

総会後、奨励賞の授賞式を行い、引き続きZoomにてオンライン懇親会を行った。コロナ禍における授業・実習の実施状況や問題点について意見交換ができたほか、アカデミックな話題にも花が咲き、有意義な時間となった。一部の学生は夜遅くまで学生同士の交流を深められたようである。

2日目は学部学生セッションを含む口演があり、お昼前に全プログラムが終了した。

今回はコロナ禍のイレギュラーな状況の中、開催の是非に関するご意見を頂き、前向きに開催を進めることができた。どのような状況にあっても、我々は本分である研究を続けることが重要である。今回はオンライン開催となったため、準備の負担は比較的軽かったものの、開催に当たっては、事務作業や運営補助を当教室の藤本、稲垣、大峯の3氏にお手伝いいただいた。参加者の皆様ならびに運営に携わって下さった皆様には篤くお礼を申し上げたい。