Home » NEWS » 日本環境変異原学会第44回大会

日本環境変異原学会第44回大会

2015年12月16日

271127_01日本環境変異原学会(The Japanese Environmental Mutagen Society、略称JEMS)は、昭和47(1972)年に結成されて以来40余年にわたって、人間・生物・地球環境における変異原、特に公衆の健康に重大な関係を有する変異原とこれに関連する基礎研究の推進、並びに関連情報・技術の伝達を目的として活動をしてきています。

平成27年11月27日(金)~28日(土)の2日間の日程で、第44回大会を、「ゲノム変異の生成と抑制:分子メカニズムの理解からレギュラトリーサイエンスへ」をテーマとし、九州大学の馬出(病院地区)キャンパスにあるコラボ・ステーション I・IIに於いて開催しました。

近年の科学技術の急速な進歩により、ゲノム変異に起因する遺伝毒性やがんの誘発メカニズムを分子レベルで理解することが可能になってきました。ゲノム変異の生成と抑制に関する分子メカニズムの新知見を会員の皆さんと共有し、研究成果の展開が今後の様々な化学物質の遺伝毒性や発がんのリスク評価へと繋がるような議論の場を提供しました。
期間中は、Thomas A. Kunkel博士(Genome Integrity and Structural Biology Laboratory, NIEHS, NIH, USA)による特別講演「Ribonucleotides in DNA: Origins, Repair and Consequences」や受賞講演、実行委員会メンバーの企画によるシンポジウム「酸化ストレスによる生物影響」、「ゲノム変異の生成と抑制 – 分子メカニズムからレギュラトリーサイエンスへ -(望月喜多司記念賞シンポジウム)」、ワークショップ「環境汚染物質の検出とリスク評価 -過去から未来へ-」、「食品中に生成する物質の遺伝毒性評価」、この他、一般講演題12題、ポスター発表103題が発表されました。

270824_05
会場の風景
270824_05
ポスター会場:Dr. Kunkel、大野

さらに総会、懇親会(於:ホテル日航福岡新館ラ・メール)並びに学術上の研究成果の発表及び知識・情報の交換を通じて、産官学のメンバーで構成されている学会会員間の活発な交流がなされました。

270824_05
懇親会:住本医学研究院長挨拶
270824_05
懇親会:青木会長挨拶
270824_05
懇親会:特別講演のDr. Kunkelと一緒に

大会終了後には、コラボ・ステーション Iの視聴覚ホールで「食の安全 -リスクをどう考えたら良いのか-」と題した市民公開講座が開催されました。会場からだけでなく、中継先である新天町の時計台広場への参加者からも質問が寄せられ、活発な質疑応答がなされました。

270824_05 270824_05
市民公開講座:中継先と座長 續

 

Copyright(c) 2015 Faculty of Medical Sciences Medical Biophysics Radiatio Biology, Kyushu university All Rights Reserved.