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大野みずき(Mizuki Ohno)

九州大学研究者情報 大野 みずき

研究のキーワード

哺乳類、酸化DNA損傷、8-オキソグアニン、DNA修復、突然変異、ゲノム進化、染色体異常、先天異常、染色体構造、エピジェネティックス.

主な研究テーマ

遺伝情報が安定に維持される仕組みと遺伝情報を変化させる原因に関する研究.
ゲノムDNAは細胞の内外で生じる様々な要因(放射線、化学物質、活性酸素など)によって恒常的に損傷を受けています。生物はそのようなDNAの傷を修復する機構を持っており、突然変異の発生率を低く抑えています。体細胞レベルでの突然変異はがんや老化、細胞死の原因と考えられています。一方、生殖細胞で起きた突然変異は個体間での多様性を増し、ゲノム進化の原動力となると考えられます。生物は遺伝情報を安定に維持し伝達する事を必要としながら、一方で変化をも必要としています。私は「遺伝情報が変わること」と「遺伝情報が変わらないこと」のそれぞれの重要性を考察し、そのメカニズムを明らかにする事を研究テーマにしています。

従事しているプロジェクト研究

1) 8-オキソグアニンが哺乳類ゲノム進化に及ぼす影響の解析.
2) 塩基除去修復機構の破綻が染色体動態に及ぼす影響の解析.
3) 酸化損傷DNAの蓄積と先天異常発生のメカニズムの解明.

所属学会名

日本分子生物学会
日本遺伝学会
日本放射線影響学会
日本環境変異原学会
日本進化学会

簡単な自己紹介

東京理科大学の理学部(化学)を卒業後は、民間企業での研究開発や海外を含むクリニックでの細胞遺伝技術者としての染色体検査業務等に従事した後、九州大学大学院医学系研究科博士課程(分子生命科学系専攻)で学位を取得し、2000年4月より九州大学生体防御医学研究所の中別府教授の研究室で研究スタッフとして、酸化損傷DNAの修復系の破綻に伴う生物影響を中心に研究に従事してきました。2008年11月に当分野に赴任したのを契機に、これ迄の経験を生かして特に染色体動態に及ぼす影響さらには進化との関連について、学部学生・大学院学生を指導しながら、研究を展開したいと考えています。

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