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「サマー サイエンス レクチャー2015」香椎浜小学校の生徒さん達が参加

2015年08月24日

当方の分野では、昨年から夏休みに子供達を対象にした「サマーサイエンスレクチャー」を行っています。今年は8月19日(水)に、香椎浜小学校の皆さんが参加しました。今回のプログラムは第一部がサイエンスレクチャーで、入門編の「DNAってなんだろう? 遺伝情報を担うDNAの不思議」は助教の大野が担当しました。

クイズを交えながらDNAの構造や役割について、小学生を対象にわかりやすく説明しました。「親から子へ遺伝情報が受けつがれていて、その結果自分たちが今ここにいる」という事のすごさや不思議さに気づいてもらえたと思います。アカデミック編では当方の分野の共同研究者であり、北九州市立大学教授の日高京子先生に「iPS細胞について学ぼう」のタイトルでお話ししていただきました。iPS細胞の特徴や性質、名前の由来、なぜiPSがこれほど話題になったのか等のわかりやすい説明に、子供たちだけでなく、保護者の方も感動していただけました。特に、細胞の分化とリプログラニングの過程を人生に例えて、「細胞も人生も変えられるかも?」とのラストメッセージは大人に大好評でした。第二部は体験型レクチャーとして、総合研究棟1階の105の部屋でのDNA模型作製、また7階の研究室でのDNA抽出実験、実験室見学、研究者へのインタビューなどを、グループに分かれて順番に体験してもらいました。生徒さん達は、各自、配られた紙に印刷されているパーツを切り抜いて組み立てることでDNAの二重らせん立体模型を作製しましたし、実験室では、細胞溶解溶液に試薬を混ぜると白い糸状のDNAが出てくることを観察し、このチューブの中には全長でだいたい地球2周分もの長さになるDNAが含まれているという説明に驚いていました。また、准教授の中津先生の案内で細胞培養室に入って実際の細胞を顕微鏡で観察しました。最後の成果発表会ではランダムに選ばれた数名の生徒さんが、皆の前で感想を発表しました。そして最後に教授の續先生から参加者一人一人に英語で書かれた参加証が授与されました。今回は昨年参加した子供たちの中から数名がアシスタントとして実験準備や写真撮影などを担当しながら協力してくれました。

スタッフ一同、今回の参加者の中から未来の科学者が誕生するのを楽しみにしています。

[文責:大野]

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