第15回国際放射線研究会議が開催される

　４年に一度の開催である国際放射線研究会議の第15回目の会議（15th International Congress of Radiation Research: ICRR2015）が、5月25日（月）～29（金）の期間、京都大学医学部教授の平岡真寛先生を大会長として、国立京都国際会館において開催されました。53カ国から2016名（国外：929名、国内1087名）とこれまでの最多数の参加者があり、成功裡のうちに無事終了しました。

今回の会議は、「地球と人間の未来を形づくる放射線科学」（Radiation Science Shaping the Future of the Earth and Mankind）をテーマに、基礎研究から臨床応用までをカバーするトピックスについて、それぞれの領域の専門家による発表がなされた他、福島原発事故に関わる放射線科学研究など、多岐に亘るプログラムが企画されました。初日には、京都大学の山中伸也教授による「Resent Progress in iPS Cell Research and Application」、元東京大学教授・総長（第24代）で元文部大臣（第125代）の有馬朗人先生による「The Accident of Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Station, Radiation and Future of Energy in The World」の特別講演がありました。大会期間中は、サイエンスの交流に加えて、様々に工夫された日本文化の体験や和食の提供等、海外からの参加者にも「おもてなし」を満喫していただけたことと思います。

　分野からは、組織委員会のメンバーでもある續を含め、３名の教員全員が発表を行い、関連分野の研究者との情報交換は、とても有意義でした。續は現在、Research Accomplishment Report CommitteeのChairとして、日本放射線影響学会と日本放射線腫瘍学会の合同の学会誌であるJRR（Journal of Radiation Research）誌の補遺号「Radiation Science Shaping the Future of the Earth and Mankind：Highlights Articles of ICRR2015」に掲載すべき総説論文の執筆依頼等に取組んでいます。

近藤先生（富山大）と續

中津准教授と舞子さん

ポスター発表：大野助教