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第33回生命医科学セミナー 岩熊智雄博士[開催報告]

2014年07月30日


 この度、約5年半振りに帰福された岩熊智雄博士(University of Kansas Medical Center, Associate Professor)に、7月28日(月)18:00〜19:00の時間帯で、総合研究棟1階104セミナー室にて「Targeting oncogenic mutant p53 for cancer therapy(がん遺伝子としての変異p53 — そのメカニズムとがん分子標的治療への応用)」と題しての講演をしていただきました。

岩熊博士は平成3年に九州大学医学部医学科を卒業後、九大病院整形外科での2年間の研修を経て、生体防御医学研究所・生化学部門(当時:関口睦夫教授)で博士課程の大学院生として研究に従事され、学位取得後はカナダ、米国に博士研究員として留学されました。平成17年にはLouisiana State University Health Sciences CenterのAssistant Professorとして独立の研究室を立ち上げられ、平成23年からは、現在のポジションで精力的に研究をされています。

 研究のテーマは一貫してp53に関するもので、講演ではp53に関するレビューの後に変異型p53R175H(マウスではR172H)に注目した最新の研究を紹介されました。Loss of “gain of function mutant p53”という視点での治療薬の探索等の紹介もあり、とても充実したお話でした。興味深い最新の研究成果を含めた話題に溢れ、これらインパクトのあるお話を拝聴し、予定時間一杯を使って活発な質疑応答がなされました。

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