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第5回HOPEミーティング:Program for the Fifth HOPE Meeting with Nobel Laureates

2013年03月05日
講演会場で:Prof. Mario R. Capecchiと

講演会場で:Prof. Mario R. Capecchiと

 分野の責任者である續は、2月26日(火)~3月2日(土)の期間、グランドプリンスホテル新高輪 をメイン会場として日本学術振興会が主催する第5回HOPEミーティングに参加しました。これは「アジア・太平洋地域等から選抜された優秀な大学院生等がノーベル賞受賞者等の世界の知のフロンティアを開拓した人々との対話、同世代の研究者との交流、さらには人文・社会科学分野の講演や芸術プログラムを通じて、より広い教養の涵養と人間性の陶冶を図り、将来のアジア地域の科学研究を担う研究者として飛躍する場を提供する」集まりです。續が留学時代のボスProf. Mario R. Capecchi(2007年にノーベル生理学・医学賞を受賞:胚性幹細胞を用いてのマウスの特異的な遺伝子改変の導入のための諸発見)が来日することもあり、運営委員のお一人である花岡文雄先生(学習院大学理学部生命科学科 教授)からメンター役を仰せつかりました。

 日本人のノーベル賞受賞者が「物理」「化学」に多いことから、これまでの4回はこれら2つの領域のテーマで開催されていましたが、今年のテーマは「生命科学」で、日本を含む18カ国の大学院生・博士研究員等約100名と初日の基調講演をされた利根川進先生(1987年に生理学・医学賞を受賞:抗体の多様性に関する遺伝学的原理の発見)や、野依良治先生(2001年に化学賞を受賞)、Prof. Aharon J. Ciechanover(2004年に化学賞を受賞:ユビキチンを介したタンパク質の分解の発見)他多くのノーベル賞受賞者を交えての交流がありました。ノーベル賞受賞者の講演や対話だけでなく、海外から参加した多くの若者達とポスターセッションやGroup Discussion等を通して知り合いになれ、とても充実した時間を送ることができました。「HOPE Dialogue」という高校生との科学対話の機会もあり、とても良い経験をしました。初日の夕方に開催されたレセプションには、昨年の12月にノーベル生理学・医学賞を受賞された京都大学の山中伸弥先生からのビデオメッセージがありました。山中先生は「VW:Vision and hard Work」、すなわち、私達は常に明晰なビジョンとそれに向かう勤勉さが必要である、と2つのキーワードを若者向けに贈られました。

 海外からの参加者向けの日本理解の体験「Cultural Program:茶道、生け花、着物着付け、書道」、「Concert(グループ YUIによる琴、尺八、三味線の演奏)」の他、最終日には明治神宮と浅草寺界隈を散策するExcursion(Cultural Visit)にも、研究倫理について講演を担当されたSuzannue Shale博士達と一緒に参加して、最終便で福岡に戻りました。両方とも初めての訪問だったので、楽しむことができました。English Onlyの数日間で、当初はうまく英語が出てくるか多少心配していましたが、無事に終了してホッとしています。

 

昼食時に:Dr. Suzannue Shale, 運営委員の花岡先生と

昼食時に:Dr. Suzannue Shale, 運営委員の花岡先生と

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