Home » 医学歴史館について

医学歴史館について 

九州大学医学部(医学研究院)の歴史は、1903年の創立以来すでに1世紀を優に超えました。この間1万3千人以上の卒業生を世に送り出し、世界に誇るべき多くの研究業績や治療実績を残し、医学と医療の発展に大きく貢献してまいりました。しかし、目まぐるしい速度で進む医療技術革新の中にあって、過去の歴史を顧みる機会はなかなかありませんでした。医学・医療の歴史において九州大学医学部が果たしてきた役割や築いてきた功績を振り返ることにより、次に進むべき道を落ち着いて思索するための場がほしいと私たちはかねてより願ってきました。

そのような夢が、この九州大学医学歴史館が建てられたことにより、ついに実現することとなりました。九州大学医学部同窓会の寄付により設立され、九州大学と医学部同窓会が共同運営するこの歴史館は、医学部創立時の解剖学講堂をほぼ忠実に再現した外観を備え、館内には、九州大学医学部が残してきた大きな業績、後世に伝えたい歴史的な資料や医療機器などを多数展示しています。
九州大学医学歴史館館内

九州大学医学歴史館の由来

 

九州大学医学歴史館は1903年(明治36)3月大学創立当初に建てられた解剖学講堂を復元したものです。この木造階段教室は医学部に入ってまもない新入生が最初に大学の雰囲気を感じる、医学部において最も象徴的な建物でした。

病院キャンパスの整備にともない1976年(昭和51)、医学部同窓会によって旧中央講堂のすぐ側に移築保存されていました。しかし、1997年(平成9)新病院の建設により、旧中央講堂とともに解体されてしまいました。九州大学内にある最古の建築物であっただけでなく、福岡県内の木造洋風建築物としても最古のものでした。

九州大学医学部同窓会は大学・同窓会運営協同機構という新たな試みのもと、その第一として医学部の象徴であった解剖学講堂を復元しました。

270318_10
解剖学講堂の立面図
270318_11
解剖学講堂正面図

 

260318_12 260318_13
ページトップへ戻る
Copyright(c) 2015 九州大学 医学歴史館 All Rights Reserved.