心臓の不思議—九大病理学教授・田原淳の功績(6/4から10/2)
月曜・火曜休館(この他、8月13日〜16日も休館)
午前10時から午後4時30分まで 入館は午後4時まで
◆会場: 九州大学医学歴史館 2F企画展示室
〒812−8582 福岡市東区馬出3−1−1
TEL&FAX 092-642-4856
◆入館料: 無料
◆主催: 九州大学医学歴史館
◆開催の趣旨:
田原淳(1873-1953)は1901年(明治34)に東京帝国大学を卒業後、ドイツ・マールブルク大学に留学し、Ludwig Aschoff教授のもとで心臓病の病理解剖を研究しました。1906年(明治39)、後に「田原結節」と呼ばれるようになる「房室結節」を含む「心臓の刺激伝導系」の全容を明らかにしました。帰国後、1908年(明治41)に京都帝国大学福岡医科大学病理学初代教授に就任して医育に専念しました。
今回の企画展は、田原淳先生の刺激伝導系の発見に至った経緯を主にご紹介するものです。それとともに、古来、人々は心臓の神秘性に魅了され、様々なアプローチで解明を試みたこと、田原先生の刺激伝導系の発見がその後の研究にどのようにつながるのかといった心臓をめぐる文化史、研究史の大きな流れも知ってもらうような展示です。
◆企画展構成:
第1部 人は心臓をどう見てきたか?
第2部 田原淳による刺激伝導系の発見
第3部 刺激伝導系発見における国内外の反響
第4部 九大における田原研究の展開
第5部 心電計の歴史(体験コーナー)
◆主な展示資料:
田原淳愛用の顕微鏡、心臓模型、心臓図譜、L.アショフ教授著書、『哺乳動物心臓の刺激伝導系』の校正原稿、昭和30年代の心電計ほか
◆関連行事:
講演会開催のお知らせ
島田達生大分大学名誉教授
「心臓学の歴史、ガレノスから田原淳まで」
日時 6月4日(土)14:00から
場所 医学歴史館2F IT閲覧・セミナー室
どなたでもご自由に参加いただけます。席に限りがありますので(定員30名)、ご参加をご希望の方は医学歴史館事務局までご連絡ください。
TEL&FAX: 092-642-4856 Email: irekishi(at)jk.med.kyushu-u.ac.jp
この他、7月、9月にも講演会を予定しています。詳細はHPでお知らせします。