九州大学大学院医学研究院発生再生学分野Developmental Biology

 私たちは、「一個の受精卵からどのようにして複雑な個体がつくられるのか」という根本的な問いに取り組み、マウスを用いた発生研究を行っています。これまでに、初期胚における体軸形成機構の解明をはじめとする研究を通じて、哺乳類の体づくりの基本原理の理解に貢献してきました。
 初期胚は出生時とは大きく異なる形態をとりますが、その短い期間に体づくりの基盤となる重要なイベントが連続的に進行します。例えば、胚は特定の時期に子宮へ着床し、その後、前後・背腹・左右といった体軸が確立されます。さらに、後方領域に形成される原条から中胚葉や内胚葉が生じ、中胚葉は前方へ移動して心臓原基を形成します。この心臓原基は左右軸の情報に基づいて、最終的に二心房二心室の構造へと発達し、大血管と正確に接続されます。これら発生初期の諸現象の破綻は、ヒトの不妊や先天異常の原因とも深く関わっています。
 私たちは、これら一連の発生現象がどのような分子機構によって制御されているのかを、遺伝学的解析やイメージングなどの手法を用いて明らかにすることを目指しています。
 当分野では、発生生物学に関心を持ち、重要現象の解明に意欲的に取り組む大学院生を募集しています。お気軽にお問い合わせください。

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