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教授挨拶(目野 主税)
発生再生医学分野は旧第一解剖学分野から派生した新設の研究室で、私は平成17年に本分野に着任しました。着任以来、学部教育では主として発生学関連の講義を担い、研究ではマウス初期胚を主な対象として研究しています。着任時は殺風景だった研究室も、お陰さまで研究設備を徐々に充実させることができ、所狭しとなってきました。
私の研究活動は、東大獣医学科における卒業研究に始まります。医科学研究所豊田裕教授のもと体外受精とES細胞樹立の研究を行い、その縁あって濱田博司先生(現、大阪大学教授)のもとで研究を行うことになりました。遺伝子Leftyがマウス初期胚で左右非対称に発現することを見出して以来、Nodal-Leftyの機能の点から体軸形成の仕組みを解析しましたが、九大に異動した後も新たな視点で体軸形成及び発生初期の諸現象を解析しています。また、診療科所属の大学院生には関連した研究テーマにも挑戦し、内耳形成や心臓形成の研究も進めています。
九大に異動してから始めた研究も形にすることが出来始め、また面白い展開が見え始めています。マウスを用いた初期発生研究は、技術的に難易度が高く時間も拘束されますが、本質を明らかにするための研究を目指したいと思います。同じ志を持った大学院生と一緒に研究することを楽しみにしています。
略 歴
- 1995年 3月
- 東京大学農学部獣医学科卒業
- 1995年 4月
- 大阪大学大学院医学系研究科博士課程生理系専攻入学
- 1998年 4月
- 日本学術振興会特別研究員
- 1998年10月
- 大阪大学細胞生体工学センター助手(遺伝子系研究分野)
- 2002年 3月
- 大阪大学細胞生体工学センター助教授(同上)
- 2002年 4月
- 大阪大学大学院生命機能研究科助教授(発生遺伝学グループ)
- 2005年 9月
- 九州大学大学院医学研究院教授(発生再生医学分野)
- 現在に至る
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