田村友和准教授が「RNAウイルス感染症の制御に資する病態解析、疾病モデル動物開発および診断法に関する研究」の研究業績により、2026-2027年度の日本獣医学会賞を受賞されました。
https://www.jsvetsci.jp/society/prize01.php
日本獣医学会賞は、獣医学分野において顕著な学術的業績を挙げた研究者に授与される、日本獣医学会を代表する学術賞です。
田村准教授は、ウイルスが「どの動物に感染できるのか」「なぜ特定の臓器で増殖し病気を引き起こすのか」といった病原性および組織指向性の分子機構の解明に取り組んできました。これまでに豚熱ウイルス、日本脳炎ウイルス、デングウイルス、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)などを対象として、遺伝子操作技術や高感度レポーターウイルス技術を開発し、ウイルス感染症の病態解明や診断・治療法開発に貢献してきました。
近年、新興・再興感染症の多くは動物由来であり、人と動物の健康、さらには環境の健全性を一体的に捉える「One Health(ワンヘルス)」の考え方が国際的に重視されています。田村准教授の研究は、家畜感染症の制御のみならず、人獣共通感染症の発生機序や重症化メカニズムの解明にもつながるものであり、動物医学と人の医学を橋渡しする研究として高く評価されています。
現在はウイルス感染症の病態解明に加え、感染動態を可視化する革新的技術の開発や、デング熱など国際的な感染症課題の解決を目指した研究を推進しています。今回の受賞は、こうした基礎研究から社会実装までを見据えた一連の研究成果が評価されたものです。
