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「東野利夫氏関係資料」の移管について
2024.5.17
「東野利夫氏関係資料」の移管について
九州大学医学部同窓会は、活動の一環として、2015年に馬出キャンパスに設立した医学歴史館の企画・運営に携わっています。
医学歴史館では、日ごろから、貴重な歴史資料の保存と展示を行っていますが、医学の歴史、とりわけ九州大学医学部に関する大切な歴史資料が失われることがないように資料収集にも努めています。
今般、九州大学医学部卒業生である故東野利夫氏(「汚名:九大生体解剖事件の真相」の著者)のご遺族から、東野氏が生前に集めておられた資料をご寄贈したいというお申し出がありましたので、大切な資料として医学歴史館に保存することにし、この度、移管が終了しました。
第二次世界大戦中に起きた、いわゆる生体解剖事件に関する資料であり、戦時中とはいえ、この不幸で悲惨な出来事を自ら経験された東野氏が時間をかけて蒐集または作成された資料は、戦争と医療について考える貴重な資料であり、医学教育や平和教育をはじめ、広く社会に役立つ可能性があると思われます。
ご遺族にはご寄贈いただいたことを心から感謝いたします。
今後は、資料を整理した上で、目録を刊行する予定です(期日は未定)。将来的には、たとえば「東野利夫展(仮)」のような形で展示することも視野に入れています。
九州大学医学部同窓会長 外 須美夫
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